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ドクターヘリ格納庫を新設 川崎医科大付属病院で竣工式

竣工式でテープカットする関係者たち

 川崎医科大付属病院(倉敷市松島)は26日、隣接するヘリポート近くに新設したドクターヘリ格納庫の竣工(しゅんこう)式を行った。屋外で管理されていた機体を風雨から守ることで点検時間を短縮し、救急現場への迅速な出動につなげる。

 格納庫は鉄骨平屋約290平方メートルで、高さ約8メートル、幅約15メートル、奥行き約19メートル。整備士らの待機室などを併設した。総工費は約1億5千万円で一部を国の補助で賄った。

 これまでは機体の一部をカバーで保護。雨などにさらされた後は厳重なメンテナンスが必要で、2018年7月の西日本豪雨の際は、点検を終えて離陸が可能になるまで数時間かかったという。

 式には県内の医療従事者ら約40人が出席。永井敦院長が「念願がようやく実現した。十分に活用したい」とあいさつし、関係者7人がテープカットした。

 同病院は2001年4月、全国に先駆けてドクターヘリの本格運行を始め、病院間搬送や重大な事故現場への出動などで活躍。20年間で約7900人を搬送した。心電図モニターや人工呼吸器を備えた機内で医師らが搬送患者の早期治療に当たり、救命率の向上に貢献してきた
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年03月26日 更新)

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