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創作意欲の向上、生きがいづくり後押し 旭川荘アートギャラリー開設1年

油絵や水彩画など多彩な力作が並ぶ旭川荘アートギャラリー

 社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)の利用者が制作した絵画や手工芸品などを展示する「旭川荘アートギャラリー」(同所)が、開設から1年。作り手の頑張りを地域に知ってもらおうと一般開放し、2500人以上が入場。創作意欲の向上や生きがいづくりを後押しするほか、地域住民との交流拠点としての役割も担う。

 昨年11月、知的障害児施設・旭川学園で使っていた建物(木造平屋約60平方メートル)を改修。柔らかな照明と木目調の腰板が落ち着いた雰囲気を醸す。入り口はスロープを付けてバリアフリー化した。

 作品は利用者が施設の活動や余暇に制作。これまで旭川学園をはじめ障害者支援施設・竜ノ口寮や特別養護老人ホーム・旭川敬老園などの約100人が手掛けた油絵や水彩、クレヨン画、張り絵など200点以上を展示した。

 現在は開設1周年記念として第2回特別展(来年1月31日まで)を開催。17施設177人が応募した355点のうち優秀作97点を並べる。館長の出口隆一・旭川学園長は「利用者と地域住民が作品を通じて会話するなど、交流につながっている」と話す。

 今後、特別展を含め年4回の展示を企画。来年4月には岡山市デジタルミュージアム(同市北区駅元町)への出張展も計画する。出口館長は「利用者の思いや感性を色や形で表現できる貴重な場。地域住民の目に触れる機会をさらに増やしたい」としている。

 開館は月〜金曜日の午前9時〜午後4時(祝日休館)。無料。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年12月05日 更新)

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