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地域医療再生へ人材確保、へき地充実 岡山県 第2次計画決定 33事業に132億円

 岡山県は、国の交付金を活用して地域の医療課題解決を目指す「第2次地域医療再生計画」(2011〜13年度)を最終 決定した。交付金が素案段階の見込みの約7割にとどまり、一部のハード整備などを削除。地域医療を 支える人材の確保や へき地医療充実など 九つの柱はそのままで 事業数を37から33に縮小し、総額は約132億6000万円となった。

 国の交付金内示額は約33億4千万円。交付金による基金のほか、国補助金、事業者負担などを財源に充てる。計画縮小に伴い、放射線治療、周産期医療、救急救命などの分野で一部の施設・設備に対する補助を見送った。

 人材確保では、市町村などによる「地域医療ミーティング」の開催を支援。継続的に開いて地域住民や病院関係者らに認識を深めてもらい、県が近く設置予定の「地域医療支援センター」(仮称)から医師を派遣する場合などに理解を得られやすくする。地域医療に魅力を感じられる環境づくりを進めるため、素案段階より強化を図った。

 周産期・小児医療では、専門病棟を備えた総合療育・医療センターを旭川荘(岡山市)に整備。障害児らの総合外来や入院、リハビリのほか、親子で入院してもらい家庭でのケアを指導する。

 このほか、精神科の訪問看護やデイケア、ナイトケアに対応する中核拠点を県精神科医療センター(同)に新設。へき地医療拠点病院の津山中央病院(津山市)は、家庭の事情で単身赴任を余儀なくされる医師向けの集合住宅を整備し、県北への医師配置を促す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月15日 更新)

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