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不妊治療の課題考える 岡山でシンポ

不妊治療の現状と課題について考えたシンポジウム

 国内の7組に1組の夫婦が不妊とされ、少子化も進む現在、体外受精といった生殖補助医療(不妊治療)の現状や課題について考える公開シンポジウムが28日、岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町)で開かれた。専門の医師や大学教授ら5人が講演、学生や医療関係者ら約80人が聞き入った。

 IVF大阪クリニックの福田愛作院長は、英国で体外受精が成功した1978年ごろの妊娠率は1%未満だったが、最近は30〜40%に高まっていると紹介し、「日本には体外受精のできる施設が600以上あり、体外受精大国といえる」と説明。一方で、「提供卵子の使用の禁止など倫理面で難しい問題もある」とした。

 国際医療福祉大の柳田薫教授は「生殖補助医療には、受精卵の培養管理などを担う専門技術者『胚培養士』の存在が欠かせない」とし、医師や看護師らとの連携強化のためコミュニケーション能力の高い胚培養士の養成を訴えた。

 岡山大が開設を目指す「生殖補助医療技術キャリア養成特別コース」準備の一環として開催した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月29日 更新)

タグ: お産岡山大学病院

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