文字 

体に優しい手術普及へセンター設立 4月に岡山大病院 腹腔、胸腔鏡人材育成 

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は4月、患者の体への負担が少ない鏡視下(腹腔鏡、胸腔鏡)手術を手掛ける「低侵襲治療センター(仮称)」を設立する。胃がんや大腸がん、食道がんなどの治療を集中的に行い、高い技術を持った医師を育成。将来的には県内の各病院に優れた人材を派遣し、同手術の普及につなげる。

 計画では、岡山大病院の若手から中堅の医師数人が同センターに所属。症例数を積んだ医師の指導で、症例やトレーニングを重ねてもらい、技術力アップを図る。所属医師は日本内視鏡外科学会の技術認定取得を目指す。

 設立に向け、鏡視下手術に使用できる最新器具2セットと、反復練習が可能なシミュレーター(模擬訓練機器)1台などを購入。器具購入や人件費など総事業費は2億366万円。国と県がつくった地域医療再生基金、同大で負担する。

 センター設立を主導する藤原俊義副病院長は「育った人材を県北など鏡視下手術が十分普及していない地域に派遣し、医療格差の是正に貢献したい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年02月01日 更新)

タグ: 岡山大学病院

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ