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医師の偏在解消を 県庁に支援センター 岡山大地域枠、県内勤務希望者マッチング

県地域医療支援センターの看板を掲げる(左から)石井知事、槇野病院長、糸島センター長

 医師の地域偏在解消などを目指す「県地域医療支援センター」の開所式が7日、県庁で行われた。医師不足に陥っている医療機関と、卒業後9年間は県内勤務が義務付けられる岡山大医学部「地域枠」出身者や県内勤務を希望する医師をマッチングし、へき地などの医療環境改善を図る。

 センター本部となる県医療推進課で式があり、石井正弘知事と岡山大病院の槇野博史病院長が看板を掲げた。石井知事は「医師不足の地域があり、大きな課題。地域ごとのニーズを把握して解消し、安全、安心な社会づくりにつなげたい」と話した。

 式に先立ち、石井知事が初代センター長となるNPO法人・岡山医師研修支援機構の糸島達也理事長に辞令を手渡した。

 センター設立に向けては槇野病院長、糸島センター長ら11委員による準備会が昨年10月から運営などについて協議してきた。本部のほか、岡山大病院に支部、県医師会に分室を設置。本部はセンター長ら3人体制とし、実務を担う専従の医師を募集している。

 センターは、医師が足りない地域や医療機関を把握しながら、県外で働く県出身の医師らを勧誘。将来的には、へき地医療従事が義務付けられている自治医科大出身者や岡山大、広島大地域枠の出身者の配置を担う。岡山大地域枠の現場配置は2015年度からとなる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年02月08日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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