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エイズ正しい理解訴え 川崎医科大教授が講演 美作大生ら450人聴講

HIV感染などに理解を深めた講演会

 「HIV(エイズウイルス)/エイズ撲滅講演会」(美作大主催)が10日、津山市新魚町のベルフォーレ津山で開かれ、川崎医科大(倉敷市)の和田秀穂教授がHIV感染などへの正しい理解を訴えた。

 美作大と国際ソロプチミスト津山が同大1年生らを対象に企画し、約450人が参加。和田教授は「HIV感染症/エイズの現状」と題して話した。和田教授は「県内のエイズ患者報告数は2010年11件で、人口10万人当たりでは全国4位に上る」とし、県内で患者が急増していると指摘。HIV感染から発症までの潜伏期間が従来は10年だったが、最近は3〜5年と短くなっていることを報告し、「早期発見がより重要になった。発症前に25歳でHIVと診断されれば、医療の進歩で40〜50年は生きられる。早めの検査を」と呼び掛けた。

 また、感染者への偏見についても触れ、「性行為以外の日常生活ではまず感染しない。治療方法も格段に進歩し、感染は死に直結しない」と正しい理解を訴えた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年02月11日 更新)

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