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高度救命救急センター 岡山大病院を指定 津山中央HCU10床増 県医療審部会了承

高度救命救急センターに指定される見通しとなった岡山大病院=岡山市北区鹿田町

 県医療審議会救急医療対策部会が20日、岡山市内で開かれ、岡山大病院(同市北区鹿田町)の県内2カ所目となる高度救命救急センター指定と、津山中央病院(津山市川崎)の高度治療室(HCU)10床増を了承した。

 いずれも県への答申後、承認される見込み。岡山大病院はセンターを4月から本格稼働させ、津山中央病院は関連施設の改修工事が終わる6月から増床する予定。

 部会には、県医師会長の井戸俊夫部会長ら8委員が出席。岡山大病院の氏家良人3次救急センター長と津山中央病院の藤木茂篤院長が申請概略を説明した。

 重症患者の治療を担う県内の救命救急センターは3病院で、「高度」指定の川崎医科大付属(倉敷市松島)と、岡山赤十字(岡山市北区青江)、津山中央。岡山大病院は救命救急センターではないが、四肢切断や重度の裂傷、熱傷患者らを受け入れている。

 氏家センター長は「岡山の救命救急センターは1カ所当たり人口65万人。広島は48万人、香川50万人で他県より多く患者を受け持っている。地域の医療機関に任せてきた救急医療に大きく貢献したい」と述べた。

 今回の指定に当たっては、ICU(集中治療室)6床を院内調整で増やし、HCUを含めた22床で対応。氏家センター長は「県内の救命救急センターなどと連携。他の疾患の患者も受け入れていきたい」とした。

 藤木・津山中央病院長は救命救急センターのICUやHCUなど20床は常に満床傾向にある上、一般病床も満床に近いことを説明。「病院理念『断らない救急診療』の実現に向け、HCU増床は不可欠」と語った。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年02月21日 更新)

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