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岡山大病院にバス乗り入れ 26日から岡電

バス乗り入れに備え、岡山大病院玄関前に設けられた停留所

 岡山電気軌道(岡山市北区岡南町)は26日から、既存の路線バスを岡山大病院(同鹿田町)玄関前へ乗り入れる。通院患者らの利便性向上と周辺道路の渋滞緩和が狙い。同大病院への路線バス乗り入れは初めて。

 病院内に入るのは岡山駅、天満屋を発着し病院前の停留所を経由している7系統の路線のうち3系統。1日の乗り入れ本数は平日135本、土、日曜、祝日が75本。病院の医科外来診療棟玄関前に「岡山大学病院」の停留所を新設した。

 病院北側の市道沿いの最寄り停留所から玄関までの距離は約100メートルあるが、乗り入れによって約10メートルまで短縮。患者らの利便性が大きく向上する。岡山駅からの運賃は従来と同じ大人170円。

 同大病院は2005年2月、外来患者用の立体駐車場を新設。収容台数を従来の2倍以上の約540台に増やした。しかし周辺道路では、外来診察が始まる午前8時半前から駐車待ちの車で慢性的な渋滞が起きていた。

 約20年前に浮上した市中心部の路面電車環状化構想を受け、同大病院は電車の乗り入れを同社に要望。構想が具体化しない中、病院側はバス乗り入れを依頼し、昨年4月から協議していた。同社は中国運輸局に昨年12月、運行事業計画の変更を申請、今月16日に認可された。

 岡山大病院は「院内放送や掲示でバス利用をPRし、道路渋滞の緩和につなげたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年03月24日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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