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新薬剤使用を承認 脳死小腸移植で改定指針 岡山大倫理委

 岡山大倫理委員会(佐々木順造委員長)は27日、新たな免疫抑制剤の使用など、脳死小腸移植の実施に関する改定ガイドラインを承認した。

 申請したのは、脳死小腸移植を行う岡山大病院肝胆膵(すい)外科の八木孝仁教授。同大病院は小腸脳死移植施設の認定(2000年)に合わせてガイドラインを策定したが、その後、他人の臓器を移植することで起きる拒絶反応を制御する免疫抑制法などが進展。バシリキシマブやアレムツズマブなど新たな免疫抑制剤の使用を定めた。

 八木教授によると、小腸の免疫抑制は他の臓器より難しいが、新たな抑制剤と既存薬剤を組み合わせると効果が高いという。

 小腸脳死移植施設の再認定(昨年)を受け、現実に即したガイドラインに改定した。同大病院での移植実施例はなく、初の手術では、京都大医学部付属病院や東北大病院など経験のある医療機関に協力を仰ぐ。

 執刀医となる八木教授は「体制は万全に整った。中四国地方の拠点施設として、高いレベルの移植を提供したい」としている。 
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年03月28日 更新)

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