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岡山大の王教授 文科大臣表彰 小児心筋再生研究

王英正教授

 小児の心筋再生医療の研究に取り組む岡山大病院新医療研究開発センターの王英正教授(45)が9日、「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の本年度科学技術賞(研究部門)を受賞した。

 王教授は、単心室症の一種で生まれつき左心室が非常に小さい左心低形成症候群の小児の心臓組織から採取した幹細胞を培養し、心筋に戻して心機能強化を図る研究を2001年から推進。11年に同大病院で7人の治療を行い、このうち治療結果が判明している5人について、心機能を一定以上アップさせたことなどが評価された。

 王教授は「大変光栄。重い心臓病の子どもたちの救命に、今後も全力を尽くす」としている。

 同表彰は科学技術、若手科学者賞など5賞。科学技術賞は開発、研究など5部門で功績が顕著な団体、個人に毎年贈られている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年04月10日 更新)

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