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独立型緩和ケア病棟を整備 岡山赤十字病院

岡山赤十字病院が建設を予定している独立型緩和ケア病棟のイメージ

 岡山赤十字病院(岡山市北区青江)は、がん患者らを対象にした独立型の緩和ケア病棟を整備する。2013年9月に着工し、14年春から運用を始める。同病院などによると「独立型の緩和ケア病棟は岡山県内で初めて」という。

 緩和ケアは、心身の苦痛を和らげ、療養生活の質の向上を図るのが目的。本館(7階)南東側にある平面駐車場に鉄筋コンクリート平屋(約1500平方メートル)を建設。許可病床500床のうち、20床を割り当て、緩和ケアの専任医や看護師らのスタッフが常駐する。病室(個室16室、2人部屋2室)のほか、スタッフステーション、食堂、多目的ホールなどを備える予定。

 本館病棟の病室は、6人部屋(31室)と4人部屋(38室)が中心。療養環境を改善するため多床室を減らすことを検討したが、用地に余裕がなかった。

 住宅展示場だった隣接地を10年に取得できたため緩和ケア病棟や新病棟(鉄骨7階、210床)建設を決めた。新病棟は13年夏から15年春にかけて建設。半数近くを個室とし、6床病室は既存病棟も含め全て無くす。

 忠田正樹院長は「がん治療は当病院の柱の一つ。緩和ケア病棟の整備で、地域がん診療連携拠点病院としての機能をさらに強化したい」としている。

 県などによると、県内の緩和ケア病床は少なくとも、岡山済生会総合病院(岡山市北区)、倉敷第一病院(倉敷市)など6病院に計100床ある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年06月25日 更新)

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