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病院船への理解深める 岡山で市民公開講座

病院船への理解を深めた市民講座

 災害時の医療支援などで活躍が期待される「病院船」への理解を深める市民公開講座(日本生体医工学会航空・艦船医工学研究会、倉敷芸術科学大共催)が7日、岡山市内で開かれた。医療関係者ら約50人が導入への課題などを考えた。

 病院船は、東日本大震災を受け、国などが運航を検討。災害時だけでなく、離島など医療過疎地の診療などへ活用できるメリットがあるが、新造のめどはたっていない。

 倉敷芸術科学大の三戸恵一郎教授ら4人が意見を発表。三戸教授は、国内唯一の診療船「済生丸」が瀬戸内海を巡回し、岡山県内に高い造船技術を持つ三井造船玉野事業所があることを指摘。「岡山には実現しやすい土壌がある」と主張した。

 早稲田大の浅野茂隆教授はネックとなっている費用について「大型の中古船を活用すればコストが抑えられる」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年07月08日 更新)

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