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16年に済生会新病院 本館機能を移転 岡山・国体町

新しく建設する岡山済生会総合病院のイメージ図

 岡山済生会総合病院(岡山市北区伊福町)を運営する岡山県済生会は、同病院から約200メートル北東の、駐車場などとして活用している所有地(同国体町)に新たな病院を建設し、本館機能を移転する。既存施設の老朽化に加え、病室の個室を増やして療養環境を改善するため。2013年にも着工し、16年の開院を目指す。

 場所は介護老人保健施設や有料老人ホームなどが入る「岡山済生会ライフケアセンター」の南側。駐車場やグラウンドなどがある所有地(借地含む)2万2千平方メートルに、鉄骨鉄筋コンクリート10階を建設する。同病院は災害拠点病院に指定されており、水害などの被害に備えて盛り土で地盤をかさ上げし、免震構造を採用する。

 病床553床を全て移転。現在4分の1程度の個室を半分にまで増やし、残りを4人部屋とする。救急部門も入れ、屋上にはヘリポートを設置。手術室は12室で、最新式のMRI(磁気共鳴画像装置)やCT(コンピューター断層撮影装置)も導入する。敷地内に立体駐車場をつくり、約400台分を確保する。土地代を除く投資額は約180億円。

 伊福町にある既存施設のうち、1999年築の本館(13階)は「総合外来センター(仮称)」とし、内科や外科など23診療科が外来診療を行う。新病院とはシャトルバスで結び、患者や家族の移動を支援する。本館南西にある、77年までに完成した健診センターは老朽化のため解体し、健診機能は本館へ移す。西館(73年築)なども取り壊し、跡地に立体駐車場(約400台)を建設する。

 岩本一寿支部業務担当理事は「さまざまな部門の機能拡充を図り、地域に開かれた病院として、質の高い医療サービスを提供していきたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年08月23日 更新)

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