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玉野市民病院 木曜休診解消へ 岡山大院の寄付講座増設検討

市が岡山大からの小児科医派遣を計画している市民病院

 玉野市は、小児医療の充実を図るため、岡山大大学院医歯薬学総合研究科に設置している寄付講座の増設を検討している。来年4月から2年間、市民病院に週2日、小児科医師2人を派遣してもらう計画で、実現すれば小児科外来は木曜休診が解消でき、月~金曜の診療が可能になる。

 計画では、派遣される医師は市民病院で外来診療するほか、市が行っている幼児健診も市内の小児科医と交代で担当。市民講座を年2回程度開き、小児医療の啓発にも取り組む。市民病院などを運営する地方独立行政法人・玉野医療センターが市からの交付金などを財源に寄付する予定。

 市民病院の小児科は現在、非常勤医師1人と岡山赤十字病院、岡山市立市民病院から派遣された医師が診療。午前の外来診療に加え、月、金曜午後に予約制で予防接種、乳児健診をしている。

 玉野医療センターは「小児医療充実の第一歩として、1週間を通じて外来診療ができる体制を整えるとともに他の医療機関と連携強化が期待できる」と話している。

 市は2017年度、岡山大大学院医歯薬学総合研究科に「県南東部(玉野)総合診療医学講座」を設置。地域医療の課題を研究する一環で週2日、総合内科の医師2人が市民病院で診療している。玉野医療センターが年間2200万円を負担している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年12月23日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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