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障害者医療充実を 旭川荘療育・医療センター新病棟の起工式

新病棟起工式であいさつする江草名誉理事長(左)

 障害者専門の医療施設「旭川荘療育・医療センター」(岡山市北区祇園)の新病棟起工式が27日、同荘内の建設予定地であり、関係者が工事の安全を祈願した。障害者や家族が地域で暮らしながら、社会福祉法人・旭川荘の支援を受けるための拠点。12月中旬に本格着手し、2014年秋の開設を目指す。

 約50人が出席。神事で末光茂理事長がくわ入れをした後、玉串を奉納した。江草安彦名誉理事長は「障害者のための総合的な医療拠点の実現は50年前からの悲願。地域のニーズに合ったきめ細やかな支援ができる施設にしたい」とあいさつした。

 同センターは4月、障害児・者入所施設の「旭川児童院」「療育園」=いずれも同所=の医療機能を一本化し、既存施設を活用して開設された。

 新病棟は、鉄骨5階延べ9400平方メートル。岡山大病院など県内6病院の新生児集中治療室を退院した重症心身障害児を10床程度で受け入れるほか、発達障害児専門の診察室、医療・福祉の相談をワンストップで受け付ける「障害者総合相談支援センター」を設ける。

 総事業費は約20億円。県の第2次地域医療再生計画に基づく6億4千万円の補助を活用する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年11月28日 更新)

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