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ミャンマーへ内視鏡贈呈 岡山大病院など

河原祥朗講師

 厳しい医療事情が続くミャンマーの支援に取り組む岡山大病院(岡山市北区鹿田町)などは、最大の都市ヤンゴンの病院に内視鏡2台を贈った。来年医師を派遣して技術指導、診療レベル向上に貢献する。

 岡山県内の医師らで組織するNPO法人「日本・ミャンマー医療人育成支援協会」と協力。国内メーカーの提供を受けた食道・胃用と大腸用を11日、「新ヤンゴン総合病院」に引き渡した。

 来春ごろ、光学医療診療部の河原祥朗講師が出向き、内視鏡挿入時の嘔吐(おうと)を防ぐ技術や先端に付けた特殊ナイフで腫瘍を切除する治療法などを、消化器内科医らに指導する。

 今年1月、ミャンマーでの学会に河原講師らが参加した際、同病院などを視察。昨年まで続いた軍事政権下、医療機器が輸入できず約20年前の内視鏡を使う状況を目にし、最新機器の贈呈を決めた。河原講師は「日本と同レベルの治療や診断ができる医師を一人でも多く増やせるよう、指導に当たりたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年12月23日 更新)

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