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抗がん剤治療専門外来運用 1日から津山中央病院

1日から運用を始める津山中央病院の化学療法センター

 津山中央病院(津山市川崎)は1日から、在宅療養するがん患者が通院し、抗がん剤治療を受ける専門外来「化学療法センター」の運用を始める。独自開発した管理システムを活用、迅速で安全ながん薬物療法を提供する。

 外来棟2階に整備したセンター(約200平方メートル)の点滴室には、背もたれが角度調節できるシート20床を用意。抗がん剤点滴は種類により、1〜6時間かかるため、それぞれの空間をついたてで仕切り、周囲を気にすることなく過ごせるよう配慮した。

 治療は内科、外科は当番制で、泌尿器科と産婦人科は外来の主治医が担当。看護師3人、薬剤師2人が常駐して患者をケアする。このほか、治療の方針や方法を説明する患者指導室も設けた。

 独自の管理システムは、医師が専用コンピューターにがんの種類や患者の身長、体重を入力すると、投与すべき抗がん剤と量の組み合わせ候補が示され、その中から最適な治療法を指示する仕組み。患者の治療予約と連動しており、看護師や薬剤師とも情報を共有。スムーズな治療、薬剤の急な在庫切れをなくすのに役立つという。

 同病院には現在180人のがん患者が通院中。手狭なスペースで行っていたため、センターの整備を決めた。藤木茂篤院長は「より安全で質が高い化学療法を提供し、地域の皆さんの生活の質向上を図りたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月01日 更新)

タグ: がん津山中央病院

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