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肝臓がん最先端治療紹介 岡山健康フォーラム

肝臓がんの最先端治療が紹介された岡山健康フォーラム

 肝臓がんについて学ぶ岡山健康フォーラム(岡山画像診断センター、山陽新聞社共催)が27日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールで開かれた。市民約270人が、抗がん剤治療や移植など最先端の治療法への理解を深めた。

 岡山大病院消化器内科の山本和秀教授は、肝臓がんの年間死者数は約3万人で、肝炎ウイルスの感染以外に、肥満による脂肪肝での発症が増加していると報告。がんに栄養を与える動脈をカテーテルでふさぐ治療や、がん細胞増殖に関わる分子に直接働く抗がん剤・分子標的薬の登場もあり、「早期発見できれば内科治療でも生存率が高まる」と述べた。

 同病院肝胆膵すい外科の八木孝仁教授は、これまで300例以上手掛けた肝移植について説明。がんの大きさ、個数が基準を超えると生存率が低下するとし、「直径5センチ以下が1個または3センチ以下が3個が移植の対象。ただ、基準を超える進行がんでも内科治療で腫瘍を小さくした後、移植での完治も可能」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月28日 更新)

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