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6日から洛陽に医師ら派遣 岡山市日中友好協会

 岡山市日中友好協会(片山浩子会長)は、6日から県精神科医療センター(岡山市北区鹿田本町)と岡山旭東病院(同中区倉田)の医師、看護師計3人を中国・洛陽市の病院に派遣する。岡山、洛陽両市は国際友好交流都市だが、昨年9月に政府が沖縄県・尖閣諸島を国有化したことでの影響が懸念されており、医療者同士の交流を進めて関係回復の一助にする。

 派遣するのは県精神科医療センターの関英一医師(53)、岡山旭東病院の佐藤元美医師(45)と井上マサヨ看護師(43)。関医師は精神科の洛陽市第五人民医院、総合病院の洛陽市第一中医院に3カ月間、佐藤医師と井上看護師は洛陽市中心医院で脳神経外科を中心に2週間研修する。

 県精神科医療センターは2011年5月、岡山旭東病院は同12月に今回の訪問先と医療者を相互派遣する協定を締結。昨年7月には岡山旭東病院に中国の医師と看護師2人が研修に訪れた。

 ただ、政府の尖閣諸島国有化で政府、民間レベルの交流が停滞。それまで年に数回あった相互の医療視察が昨年9月を最後に止まっている。このため同協会日中医療交流委員会の土井章弘委員長(岡山旭東病院長)らが4月、洛陽市中心医院などを訪問し、派遣を続けることを確認した。

 岡山市からの医療者派遣を今後増やすため、関医師は今回、一般診療科も含めて東洋医学を活用した医療などを幅広く調査。中国でしか学べない研修内容を企画し、交流促進に役立てる。

 土井委員長は「医療者同士がふれあいを深め、岡山の他の医療機関にも交流の輪が広がるようにしたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月04日 更新)

タグ: 岡山旭東病院

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