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独立型がん緩和ケア病棟起工 県内初、岡山赤十字病院

起工式であいさつする岡山赤十字病院の忠田院長

 岡山赤十字病院(岡山市北区青江)で3日、岡山県内初となる独立型がん緩和ケア病棟や新館病棟など5棟の新築・増築工事の起工式があり、関係者が安全を祈願した。

 約30人が出席。忠田正樹院長らがくわ入れした後、玉串を奉納した。忠田院長は「新しい設備をがん診療と救急医療の充実につなげ、患者の皆さまに貢献できるよう頑張りたい」とあいさつした。

 本館東側の緩和ケア病棟は鉄筋コンクリート平屋約1390平方メートルで、一般病棟から独立させて整備。自宅に近い療養環境で緩和ケアを受けられるよう配慮する。新館に設ける最新の放射線治療装置と合わせ、がん診療の拠点病院としての機能充実も図る。

 新館は既存の本館病棟の南側に位置し、鉄骨7階延べ約1万3千平方メートル。免震構造を採用し、有事には被災者の収容スペースとなる研修室(約330平方メートル)を設ける。215の病床は本館(500床)から移設。新館、本館ともに個室と4人部屋を基本とする。

 新館は2015年春、緩和ケア病棟は14年春に完成予定。本館のICU(集中治療室)増設など残る3棟の工事も16年までに終える見込み。総事業費約86億5千万円。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月04日 更新)

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