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新出生前診断、10組がカウンセリング 岡山大、妊婦10人採血

 ダウン症など胎児の染色体異常を妊婦の血液で調べる新しい出生前診断で、岡山大は25日、同日までに10組の夫婦がカウンセリングを受け、10人の妊婦が採血したと発表した。

 同大病院産科婦人科の平松祐司教授がこの日の会見で明らかにした。中国地方唯一の実施施設として同大病院は今月11日から診断を開始。毎週月、木曜に遺伝カウンセリング外来を行っており、11日3人、18日2人、22日3人、25日2人がいずれも高齢出産などを理由に受診した。8月中旬までさらに6組の夫婦が予約している。

 新しい出生前診断は的中率が陽性の場合は80~95%、陰性は99%と精度が高いとされる上、血液だけで簡単に調べることができる。

 一方、広く普及すれば「命の選別」につながる懸念があるとの指摘もあり、日本産科婦人科学会は対象を高齢妊婦らに限定。岡山大病院を含め全国24病院で行われている。

 同大病院は11月に県内で開かれる学会で検査結果などを報告する予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月26日 更新)

タグ: 女性お産岡山大学病院

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