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放課後の親子交流定着 岡山大付属特別支援学校

音楽に合わせて体を動かす子どもたちと保護者

 知的障害児が通う岡山大付属特別支援学校(岡山市中区平井)で、保護者が地元講師を招いて、親子で太鼓やダンスを楽しむ交流事業が行われている。子どもたちに放課後を有意義に過ごしてもらいながら親子の触れ合いを深めてもらおうと、2002年にスタート。異年齢交流や保護者間の情報交換の場として定着している。

 同校には部活動がなかったため、保護者有志が企画。同年12月から授業が午前で終わる木曜日の午後に、保護者が和太鼓や手芸の教室を地元で主宰する人らをボランティア講師として招き活動を続けている。

 現在は和太鼓とダンスを月に1回ずつ行うほか、手芸や料理などのプログラムを月替わりで用意。小学部1年~高等部3年の約20人が加入し、保護者と一緒に楽しんでいる。

 夏休み直前の7月18日には、ダンスセラピーサークルのメンバー水川ゆかりさん(55)=同市=が指導。アニメソングやクラシックなどに合わせて、ジャンプやハイタッチを繰り返し汗を流した。

 4月から参加している中等部1年男子(13)は「いつも楽しみ。ダンスが好き」。母親(46)も「最初は無理かなと思ったけど、生き生きとした表情を見せてくれるのが何より。親ができないと先に線引きせず、子どもの可能性を伸ばしてあげたい」と喜ぶ。

 交流は親子だけにとどまらず、保護者同士にも広がり、子育ての悩みや発見などを話し合うことも。濱田敏子副校長は「保護者が学校に来ることで連携も密になり、一体感が生まれている。家庭と一緒に子どもたちを支えたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年08月26日 更新)

タグ: 子供岡山大学病院

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