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倉敷中央病院の歩み紹介 開院90周年、ギャラリー開設

倉敷中央病院の90年の歴史を紹介したギャラリー。左は移設した円窓

 開院90周年を迎えた倉敷中央病院(倉敷市美和)に、パネルや映像でこれまでの歩みを振り返るギャラリー「時空回廊IDEA(イデア)」がお目見え。開院時の様子から最新鋭の設備までが紹介されており、訪れた人たちが熱心に見入っている。

 創設者大原孫三郎が掲げた「病院らしくない明るい病院」「患者本位」といった、今に生きる理念を知ってもらおうと、1階の空きスペース約95平方メートルを活用した。「IDEA」はラテン語で「理念」の意味という。

 大型モニターには、開院式であいさつする孫三郎や当時の手術室、憩いの場となった温室などが映る。年表パネルには診療科の変遷や主な出来事が記されている。孫三郎が依頼したとみられる洋画家児島虎次郎の温室のデザイン画、「別荘かホテルの如(ごと)く病院に在るの感なし」と報じた中国民報(山陽新聞の前身)、現在の救命救急センターや手術室を管理するコントロールセンターの写真なども添えられている。

 このほか、開院当時のランドマークとなっていた円窓を移設、院内各所に飾っている油絵やステンドグラス、陶板などの作品もパネルで紹介している。

 同病院は「理念とともに、今後も発展していこうとする決意が伝われば」としている。

 同病院は1923(大正12)年6月に創設。高度医療を担う急性期基幹病院として、28診療科、病床1161床を有する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年08月27日 更新)

タグ: 倉敷中央病院

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