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「認定医療デザイナー」第1号に5人 川崎医療福祉大

「認定医療デザイナー」の第1号として認定証を受ける井上さん

 川崎医療福祉大(倉敷市松島)に事務局を置く学会組織・ホスピタルデザイン研究会は、民間資格として設けている「認定医療デザイナー」の第1号として5人を認定した。デザイン力を生かして患者の心身の負担を和らげたり、医療情報を分かりやすく発信する狙い。同研究会は広く受験を呼び掛け、普及を図る考えだ。

 認定者は今後、医師が患者らに病状を伝える際のイラスト作成や病院の広報紙づくりのほか、体が不自由でも使いやすくするための施設や器具の改善、安らげる院内環境の整備などに携わる予定。

 第1号の5人は医療福祉施設に勤める同大の卒業生。在学中に所定の単位を取得した上で、医療機関に5年以上勤務することなどが条件の「特別認定」が適用された。今後の一般認定は「医療知識」「デザイン知識」「デザイン実技」について筆記と実技による検定試験を行う。

 同大で13日あった授与式には、5人のうち3人が出席。同研究会の青木陸祐会長が「医療福祉の問題解決にデザインを用いる新たな文化をつくろう」と述べ、一人一人に認定証を手渡した。

 認定された岡山旭東病院企画課の井上朝美さん(32)は「デザインの力で患者と病院の距離が近くなるよう心掛けてきた。後輩を指導し、資格を広めていきたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年10月17日 更新)

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