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iPS細胞の現状紹介  旭川荘で講演

阿曽沼氏がiPS細胞の現状と課題について話した講演会

 旭川荘総合研究所(岡山市北区祇園)は13日、同所の旭川荘厚生専門学院で特別講演会を開催。難病治療への活用が期待される人工多能性幹細胞(iPS細胞)研究の現状と課題について、京都大iPS細胞研究所顧問の阿曽沼慎司氏が講演した。

 阿曽沼氏は、iPS細胞が「病気やけがで機能を失った部分を修復する再生医療や創薬につながる」と説明。ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授が所長を務める同研究所が来夏、目の難病患者の網膜を再生する世界初の臨床研究を行うことを紹介した。

 一方、「(iPS細胞で)新たな生命を作り出せるということは『神の技術』に人間が手を出しているということ」と倫理的課題を指摘し、「臨床応用の範囲は世界規模で考えていかなければならない」と述べた。

 旭川荘利用者や同専門学院の生徒ら約250人が聞いた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年12月14日 更新)

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