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熱中症搬送者、全国で2番目 5月19〜25日の岡山県内

 5月19〜25日の1週間、岡山県内で熱中症のため病院に救急搬送されたのは21人(速報値)に上り、全国で2番目に多かったことが27日、総務省消防庁のまとめで分かった。気温が比較的高かったことが影響したとみられる。県内では28日以降、気温が上昇し、日中の気温が30度を超える「真夏日」も予想され、専門家は注意を呼び掛けている。

 消防庁によると、全国の搬送患者は291人で、都道府県別で最多だったのは24人の埼玉で、次いで岡山、愛知が21人で並んだ。

 岡山県の内訳は、入院が必要な中等症が4人、入院を必要としない軽症が16人、医師の診断がないなどのその他が1人。重症はいなかった。年齢別では、高齢者が14人で6割超を占めた。

 岡山地方気象台によると、県内は28日からの1週間、高気圧に覆われて日中の気温が平年より上がる見込み。とりわけ30日〜6月1日は真夏日になると予想されている。

 川崎医科大(倉敷市松島)の高橋治郎講師(救急診療)は「高齢者は加齢によって暑さを感じにくく汗をかきづらい。喉が渇いていなくても意識的にスポーツ飲料などを飲んでミネラル分を補給してほしい」と強調。さらに、「気温が低くても湿度が高いと、熱が体内にこもり熱中症になりやすい。こまめに室温と湿度を確認して」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年05月28日 更新)

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