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障害者の福祉サービス紹介 旭川荘、医師ら向け冊子発行

重症心身障害児・者が利用できる福祉サービス情報などをまとめた冊子

 社会福祉法人旭川荘の旭川荘療育・医療センター(岡山市北区祇園)は、重症心身障害児・者の施設利用手続きなど福祉サービス情報をまとめた冊子「地域で暮らす」を発行した。医療と福祉をつなぐ手引として小児科医らに活用してもらい、障害者の在宅療養支援に役立てる。

 国は2013年度、新生児集中治療室(NICU)や小児科病棟に長期入院する子どもが、安心して在宅療養できる体制づくりを目指すモデル事業を岡山など8都県で実施。県の委託で旭川荘が県内の病院で同年行った調査では、6カ月以上入院する乳幼児23人の主治医らから「福祉サービスの相談窓口が分からない」などの声があり、冊子を企画した。

 冊子は、重症心身障害の判定に必要な身体障害者手帳、療育手帳の交付手続きの流れをはじめ、短期入所やデイサービスを含め県内で利用できる福祉施設などを紹介。障害者や家族の相談に応じる旭川荘地域療育センターの連絡先も掲載した。

 A4判、33ページで千部作製。県内の小児科医療機関、訪問看護ステーションなどのほか希望者に配布している。地域療育センターの村下志保子副所長は「現場の医師は障害者や家族の相談を受ける機会が多く、有効活用してほしい」と話している。

 問い合わせは旭川荘地域療育センター(086―275―4518)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年06月20日 更新)

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