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ラオス女児、腎がん手術1カ月 岡山医療センター、回復順調

順調に回復し、青山名誉院長に抱かれるナムソムちゃん

 小児腎臓がんを患い、国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)で8月7日に手術を受けたラオス人女児ナムソム・ヴォンヴィライちゃん(1)は術後約1カ月が経過。順調に回復し、医師団は早ければ秋ごろにも一時帰国を検討している。

 来日時は嘔吐(おうと)で離乳食を受け付けなかったが、現在は食べることができ体重も徐々に増加。母親のヨットさん(29)は「話し掛けると笑顔も見せるようになった。日本の皆さんのおかげ」と喜ぶ。

 約4時間半かかった手術では、直径15センチ、約1・2キロあった腫瘍を全て摘出。転移や再発を防ぐため、放射線、抗がん剤治療を併用しているが、感染の兆候はなく、落ち着いているという。

 青山興司名誉院長は「抗がん剤治療は約半年かかるが、経過が良好なら秋には一時帰国させたい。呼び掛けていた募金も目標額に達し、心から感謝している」と話している。

 ナムソムちゃんは、国際医療団体ジャパンハート(東京)の橋渡しで8月5日に来日。NPO法人中国四国小児外科医療支援機構(事務局・岡山医療センター)が支援している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年09月03日 更新)

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