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胃がん起こすピロリ菌学ぶ 津山で公開講座

市民らがピロリ菌について学んだ公開講座

 胃がんの原因の9割以上を占めるとされるピロリ菌について学ぶ市民公開講座(津山中央病院など主催)が1月31日、ベルフォーレ津山(津山市新魚町)で開かれ、市民ら約400人が聴講した。

 岡山大病院光学医療診療部の岡田裕之教授や津山中央病院の竹中龍太内科部長ら3人が講演。ピロリ菌は幼年期に親などから経口感染して慢性胃炎を引き起こし、ストレスなどの要因も絡み、長い時間をかけて胃がんを発症させることなどを説明した。岡田教授は「抗生物質などで除菌すれば発症リスクは3分の1になるが、定期的な内視鏡検査は必要」と述べた。

 外来患者を対象に津山中央病院などで行ったアンケート結果を基に、市民の疑問に答えるパネルディスカッションも実施。岡田教授らは、大人になってからの感染確率はほぼゼロ▽食道や大腸のがんはピロリ菌に起因しない▽食事療法ではピロリ菌を退治できない―などと話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年02月03日 更新)

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