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「医療福祉の遺業忘れない」 江草安彦名誉理事長お別れの会

末光理事長(中央)が追悼の言葉を述べ、遺業をしのんだ江草安彦さんの「お別れの会」

 社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)の名誉理事長で、3月13日に88歳で死去した江草安彦さんの「お別れの会」が18日、岡山市中区のホテルで開かれ、重症心身障害児の療育をはじめ、医療福祉の充実に生涯をささげた遺業を約1600人がしのんだ。

 全員で黙とうした後、旭川荘の末光茂理事長が「人間尊重の理念の下、医療と福祉の融合に率先垂範して取り組まれ、わが国の誇り。在りし日をしのびつつ、先生の熱い思いや言葉の数々を忘れず、日々精励していく」と追悼。村木厚子厚生労働事務次官、伊原木隆太岡山県知事ら7人が別れの言葉を述べた。

 江草さんの歩みを紹介する写真がスクリーンに映し出される中、参列者は献花台に白いバラを次々と手向けた。

 江草さんは笠岡市生まれ。岡山大医学部小児科の助手を経て1956年の旭川荘創設に参画し、85年に理事長に就任した。人材育成にも力を入れ、91年には川崎医療福祉大(倉敷市)を開学して初代学長を務めた。80年に山陽新聞賞(社会功労)、95年に三木記念賞を受賞、2006年には瑞宝重光章を受章した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年04月19日 更新)

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