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兵庫の救命士に修了証交付 津山中央病院で気管挿管実習

津山中央病院で行われた気管挿管実習の修了証交付式

 岡山県北の病院で唯一、「気管挿管認定救急救命士」養成の実習を行っている津山中央病院(津山市川崎)は9月29日、実習を終えた兵庫県の救急救命士1人に修了証書を交付した。

 気管挿管は酸素を送るチューブを心肺停止の重症患者の気管に入れる医療行為で、救命率向上に役立つとされる。専門機関での講習と30症例の病院実習を積んだ救急救命士が実施できる。

 この日は藤木茂篤院長が、西はりま消防組合宍粟消防署(兵庫県宍粟市)の谷川好幸さん(38)に修了証書を手渡した。谷川さんは「ここでの経験を現場で生かしたい」と話し、同組合の横田京悟消防長が「地元では実習先が非常に少ないため、ありがたい」と謝辞を述べた。実習に協力した患者に感謝状も贈られた。

 気管挿管実習は県内では12病院が受け入れており、認定救急救命士は358人(9月末現在)。このうち津山中央病院の実習修了者は102人(兵庫県の9人除く)に上り、全体の3割近くを占める。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年10月03日 更新)

タグ: 津山中央病院

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