肝臓病の知識啓発を図る「無料肝炎検査キャンペーン２０１５」が２１日午前１０時～午後６時、岡山市北区下石井、イオンモール岡山の１階未来スクエアで開かれる。

　県内で唯一、県肝疾患診療連携拠点病院の指定を受ける岡山大病院が主催。Ｂ型・Ｃ型の肝炎ウイルス検査を無料で行うほか、相談コーナーを設ける。検査結果は後日、希望先に郵送する。陽性の場合、初回の精密検査費用などが助成される県肝炎陽性者フォローアップ事業も紹介する。

　岡山大病院によると、肝炎ウイルス陽性者は県内に約５万人と推計される。一般的な健康診断ではオプション（追加料金）となるため、検査の機会が少ない上、ウイルス性肝炎は進行するまで自覚症状がなく、肝硬変や肝がんなど重篤な病状になって発見されることが多いという。

　同病院の難波志穂子助教は「肝炎は病状が進むと治すのが難しいが、早期発見できれば完治や予防も可能。ウイルス検査の重要性を多くの人に知ってほしい」と話している。

　問い合わせは同病院肝炎相談センター（０８６―２３５―６８５１）。