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故江草安彦氏の功績しのび写真展 31日まで、笠岡のワコーミュージアム

江草氏の功績を伝える写真が並ぶ会場

あいさつする末光理事長

 笠岡市に生まれ、3月に死去した社会福祉法人旭川荘(岡山市北区)の名誉理事長・江草安彦氏をしのぶ写真展(笠岡市主催)が16日、同市五番町のワコーミュージアムで始まった。医療と福祉の一体化を進め、社会福祉向上に生涯をささげた功績を紹介している。31日まで。

 小児科医だった江草氏は1956年の旭川荘創設に参加。85年に理事長、2007年には名誉理事長に就任した。91年、川崎医療福祉大を開設し初代学長を務めた。02年度から4年間、笠岡市民病院事業管理者にも就いた。80年に山陽新聞賞、95年に三木記念賞を受賞。今月2日に名誉県民に選定された。

 会場には計56点を展示。旭川荘の大運動会で利用者と一緒にグラウンドを駆ける姿(61年)や、同荘が運営受託しているデイサービス施設「くわのみどりの家」(岡山市中区)でもちつきを楽しむ様子(2000年)といった写真が並んでいる。笠岡で撮影されたものでは、市民病院事業管理者として職務に当たる表情(02年)、笠岡学園の創立50周年式典でのあいさつ(09年)などがある。

 この日は関係者約40人が出席してオープニングセレモニーを開催。旭川荘の末光茂理事長が「名誉理事長も、ふるさとでの写真展開催を喜んでいると思う。多くの方に歩みをしのんでほしい」とあいさつした。

 無料。午前10時~午後5時。月曜休館。

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 17日午後1時半からは、江草氏が理事長を務めていた社会福祉法人敬業会(笠岡市)のときわ園長・前田進作氏、同天神会(同)理事長・岡﨑利治氏、笠岡市長・三島紀元氏、山陽新聞社会事業団専務理事・阪本文雄氏によるパネルディスカッション「江草安彦先生とふるさと笠岡」を写真展会場で開く。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年10月17日 更新)

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