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岡山で臓器移植めぐる講演会 患者のドナーへの思いテーマに

岡山市内で開かれた「いのちのリレーを考える講演会」

 臓器移植普及推進月間(10月)に合わせた「いのちのリレーを考える講演会」(岡山県臓器バンク、県主催)が18日、岡山市内で開かれた。

 レシピエント(移植患者)のドナー(臓器提供者)への思いをテーマに、レシピエント移植コーディネーターを務める岡山大病院の保田裕子さん(42)、国立病院機構岡山医療センターの竹本恵津子さん(44)が講演した。

 保田さんはレシピエントや家族が抱える葛藤を説明。「ドナーが亡くなるから自分が生きていられる」と申し訳なさを感じる人がいることなどを紹介した。

 竹本さんは夫(38)が14年間の透析治療を経て腎臓移植を受けたことに触れ「移植を受けた日は2度目の誕生日といえるが、ドナーの家族には大切な人を失った日であることを忘れてはならない」と指摘。「自分の体を大切にし、精いっぱい生きることが感謝につながる」と話した。

 県臓器バンクの田中信一郎理事長は「人のいのち―寄り添うこと」と題して講演。同バンク職員らはJR岡山駅で、臓器提供意思表示カードなどを配布する啓発活動を展開した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年10月18日 更新)

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