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「心臓病なら榊原病院」

院長
岡﨑 悟
1968年、岡山大医学部卒。今治済生会病院、倉敷中央病院、岡山大第一内科、愛善会由良病院副院長など経て98年、心臓病センター榊原病院部長に就任、2005年から現職。島根県平田市(現出雲市)出身。

 心臓病センター榊原病院は、2012年4月1日に開設80周年を迎えます。1936年に世界で初めて心臓外傷の手術に成功し、以来、循環器領域に特化した急性期病院として歩んできました。365日24時間体制で、救急はいつでもお断りしないことをモットーに頑張ってきました。そのおかげで「心臓病なら榊原」と言われるまでになりました。大変ありがたいことと思っています。

 医療は日進月歩であり、当院は後れをとらないよう、先進的に新しいことも取り入れながら、実績を積み重ねてきました。今もっとも求められているのは、病客様にとって安全で負担の少ない治療ではないかと思います。

 心臓血管外科領域では、何といっても人工心肺を使わず心臓を止めないで行う冠動脈バイパス手術で、天皇陛下もこの手術をお受けになられましたが、当院でも日常的に行っております。そして、胸骨を切開せずに肋間(ろっかん)から小さな傷で弁置換手術を行うポートアクセス手術も普及し、術後の回復が非常に早くなりました。さらに、大動脈瘤(りゅう)のステント治療も、腹部大動脈瘤だけでなく胸部大動脈瘤でも今や主流になってきており、手術による傷も小さく、回復も早いために入院期間も非常に短くなりました。

 一方、循環器内科では、カテーテルを用いた血管内治療を精力的に行っております。狭心症・心筋梗塞では、再狭窄(きょうさく)の少ない薬剤溶出性ステントを駆使しながら、冠動脈の慢性完全閉塞にも積極的に挑戦し、全国でもベストテンに入る実績を上げております。さらに、下肢の末梢血管や腎動脈、頚(けい)動脈の狭窄に対してもステント治療を精力的に行っています。また、不整脈の治療では、カテーテルを用いた心筋焼灼術で90%以上の高い成功率を収めています。

 心臓血管の治療後には、リハビリテーションが必要です。新病院では専門の理学療法士をそろえ、1日でも早い回復に向けてリハビリテーションを充実させました。同時に、心臓血管の病気や糖尿病の予防のために運動が大変重要で、安全に運動ができるようにメディカルチェックや運動指導を推進しています。今後は、心不全の補助人工心臓治療や再生医療も始めますし、カテーテルを用いた弁置換手術も行っていく予定です。

 このように、最新の治療法を取り入れ、「さすがは榊原病院」と言われるよう努力しています。2012年9月18日からは、最新の設備と機能を備えた新しい病院で、最高水準の新しい医療サービスを提供し、名実ともに「心臓病なら榊原病院」と言っていただけるよう一層の努力をして参ります。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年10月19日 更新)

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