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岡山で旭川荘60周年記念式典 400人出席、節目祝う

旭川荘の創立60周年の節目を祝った記念式典=岡山市のホテル

 社会福祉法人・旭川荘(岡山市北区祇園)の創立60周年記念式典が10日、同市のホテルで開かれた。関係者約400人が、医療と福祉の融合や地域密着サービスにまい進した歩みを振り返り、障害者と共に生きる社会づくりを目指してさらなる飛躍を誓った。

 利用者や職員ら物故者へ黙とうした後、末光茂理事長が「多くの皆さまの支援で節目を迎えられた。今後も創立の理念である『敬天愛人』の下、総合福祉施設の運営に精励します」とあいさつ。伊原木隆太岡山県知事らが祝辞を述べた。

 続いて、中四国初の重症心身障害児施設・旭川児童院の開設(1967年)に尽力した黒住教の黒住宗晴教主、夏祭りの開催や芸術・文化活動などを支援する「旭川荘友の会」の延原正会長ら4人の特別貢献者のほか、運営に協力したボランティア52団体、21人に感謝状と記念品を贈呈。潮谷義子・日本社会事業大理事長の記念講演もあった。

 式典に先立ち、3月に88歳で亡くなった名誉理事長・江草安彦さんの名誉県民顕彰式があり、長男の江草明彦・テレビせとうち取締役報道制作局長らに顕彰状などが授与された。

 旭川荘は56年6月に設立され、初代理事長川崎祐宣さん、肢体不自由児施設・旭川療育園名誉園長の堀川龍一さん、江草安彦さんらが発展に尽力。岡山、愛媛県と中国・上海の87カ所で施設運営や教育、研究事業に取り組んでいる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年11月10日 更新)

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