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ドクターヘリの活動事例を発表 川崎医大病院で救命士ら検証会

ドクターヘリの出動事例が報告された検証会

 川崎医科大付属病院(倉敷市松島)は19日、同病院が導入しているドクターヘリの活動検証会を同大現代医学教育博物館(同所)で開き、総社、新見、高梁、笠岡市の救急救命士が事例を発表した。

 岡山県内の消防本部、災害拠点病院、県の担当者ら約110人が参加。指定の着陸場所ではなかったが、迅速な処置のため患者のいるゴルフ場にヘリを着陸させたり、ドクターヘリが出動中だったため岡山市の消防ヘリに出動を要請した事例が報告された。

 同病院の荻野隆光救急科・高度救命救急センター部長は「心疾患や脳血管障害は迅速な対応が求められる。空振りになってもいいので覚知時点でドクターヘリを要請してほしい」などと呼び掛けた。

 検証会はドクターヘリの運用に関わるスタッフの連携を深めようと、運航が始まった2001年度から年2回開いている。

 同病院のドクターヘリは県内をエリアとしているが、要請があれば広島県東部や香川県などもカバー。年間400件程度出動している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月19日 更新)

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