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岡山大病院 放射線治療外来新設へ がん陽子線施設の津山開設に対応

津山中央病院に来春開設される「がん陽子線治療センター」=津山市川崎

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は来年1月4日、がん患者のための「放射線治療・陽子線治療外来」を新設する。津山中央病院(津山市川崎)に来春、両病院で共同運用する「がん陽子線治療センター」がオープンするのを前に、岡山県北の津山に加え、交通の利便性の高い県南の同大病院にも診察窓口を設け、スムーズな治療に結び付ける。

 同大病院放射線科によると、同様の陽子線治療施設は全国に10カ所ある。受診、相談した患者のうち条件を満たして実際に治療したのは3分の1程度といわれ、大学病院内の外来で治療の可否を判断し、中四国などから集まると予想される患者らの通院負担を軽くする。

 岡山大病院の外来は放射線治療専門医ら3人が担当し、平日午後に受け入れる予定。津山中央病院の外来も1月4日に開設し、医師2人が常駐する。診療時間などは調整中。両外来とも治療前の診察や相談、治療後の定期的な診察を担う。主治医からのメール、患者からの電話(0868―21―8150)での相談にも応じる。

 岡山大病院放射線科の金澤右教授は「センターは中四国初の陽子線治療施設。さまざまながんの専門家を擁する大学病院の強みを生かし、高度な治療を提供していきたい」と話している。

 陽子線治療は放射線治療の一つで、水素の原子核を加速して照射し、がん細胞だけをピンポイントで破壊できるのが特長。正常な臓器への影響が抑えられ、副作用の軽減が期待できるとされる。治療費は照射の回数によらず約300万円。国が認めた先進医療のため、検査や入院は保険が適用される。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月26日 更新)

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