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24時間365日で小児救急維持 かかりつけ医上手に利用を

小児科部長
梶 俊策

津山中央病院のNICU(新生児特定集中治療室)

 小児科では新生児から中学生くらいまでの患者さんを診ています。病気によっては20歳前後まで診ることがあります。小児科の症状としては風邪が多いので、最初は開業医の先生に診ていただいて、こじらせてしまったり、もっと重症だとわかれば、当院に紹介していただきます。早産になりそうなお産でどうしても母体搬送ができない場合、産婦人科の医療機関まで分娩の立会にも出ています。また、生後まもなくの新生児の状態が悪化した際にも、救急車で赤ちゃんを迎えに行き、入院加療しています。年間20例ほどの新生児搬送例があります。

 当院の小児救急は24時間365日、地域の開業医の先生にも協力いただきながら運営しています。小児科医は多くないので、24時間体制をとろうとすると大変です。津山市川崎に移転した2000年当時は、小児科医は3名でした。23時までの半当直でしたが、小児救急患者さんが多く、2005年に小児救急も24時間運営をするようになりました。開始当初は当直要員が5名で、私も月8回当直しました。地域の小児科や家庭医の方も19時から22時までお手伝いくださっています。また大学からも応援をいただけるようになっています。
 
 地域のお母さんお父さんには美作保健所が企画し主催する小児救急の出前講座で、救急で来ないといけない病気の啓発をしています。熱だけなら問題ないですが、ぜいぜいと息苦しいとか、頭痛や嘔吐が加われば髄膜炎の恐れがあるなど症状別にお話をしています。嘔吐下痢に紛れ込む腸重積症の見つけ方も大切です。鏡野や久米などあちこちで開催し、少人数なので和気藹々(あいあい)としており、ワクチンやアレルギーについてや、ぜいぜいいう時はどうしたらいいかなど質問を受けることが多いです。子どもたちのための24時間365日の小児救急を維持できるように、今後も啓発を続けたいと思っています。お子さんの様子にあわせて地域のかかりつけの医療機関と当院を上手に利用していただければと思います。
 
 県北では小児医療機関のない地域もあり、大原や西粟倉など地域の病院、診療所へ赴き外来を行っています。当院の外来では小児消化器、肝臓、糖尿病や低身長などの外来の他、こころとからだの外来もあり、臨床心理士と共に対応しています。また、大学から月に数回専門の先生に来ていただき、心臓外来、腎臓外来を行っています。入院のため学校に行けない子どもは院内学級で先生に教えてもらうことができます。
 
 子どもたちが健やかに成長するお手伝いができれば幸いです。

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※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年01月27日 更新)

タグ: 子供津山中央病院

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