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岡山でがん陽子線治療の市民講座 津山中央病院医師ら効能紹介

がんの陽子線治療について学んだ市民公開講座

 がんの病巣に集中的に放射線を当てる陽子線治療への理解を深めてもらう市民公開講座(山陽新聞社主催)が4日、岡山市北区柳町の同社さん太ホールであった。中四国初の「がん陽子線治療センター」を院内に整備した津山中央病院(津山市)の医師らが、治療の効能などを紹介した。

 同病院の脇隆博・放射線科医師は「病巣をピンポイントで破壊し、エックス線に比べて正常な細胞への影響が抑えられる」と紹介。同センターは4月下旬から岡山大との共同運用で前立腺がんなどの治療を始めたとし「設備が大掛かりなため治療費は高額だが、7月から検査や入院費に保険が適用される見込み。対応疾患も順次拡充していく」と述べた。

 ほかに兵庫県立粒子線医療センターの沖本智昭院長や同センターで陽子線治療を体験した患者、県内の看護師が登壇し、約300人が聴講。演者4人が会場からの質問に答えるパネルディスカッションもあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年06月04日 更新)

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