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倉敷中央病院 心臓病センター完成 中四国最大規模 7月4日から診療

最新鋭機器を整備した倉敷中央病院心臓病センターのカテーテル室

 倉敷中央病院(倉敷市美和)が心臓病治療の充実を図るため、敷地内に整備していた心臓病センターが完成し、二十四日、報道関係者に公開された。心臓病専用の医療施設としては中四国最大規模。七月四日から診療を始める。

 高齢化の進行などで、心臓病患者が増えていることなどから、二〇〇三年十月から建設していた。鉄筋コンクリート八階地下一階(延べ一万七千百五十六平方メートル)。地下から二階が心臓病センター、三階から七階が病棟(二百二十床)、八階が屋上庭園など。総事業費は約六十億円。

 心臓に血液を送る冠状動脈の状態を放射線で調べるカテーテル室を五室整備。心臓病専用の集中治療室を三十床、これまで病室で代用していたリカバリー(回復)室も専用の部屋を十四室設けるなど心臓病の診察から治療、入院まで対応できる。

 内装に木を多用し、窓を増やして院内を明るくするなど患者が快適に過ごせる環境づくりを重視し、病室の外側に個人名を出さないなどプライバシーにも配慮している。

 同病院は、二〇〇三年に、国内で二番目に多い約千五百件のカテーテルを使った心臓病治療を行っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年06月25日 更新)

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