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作州の「連携登録医」と意見交換 津山中央病院、協力体制強化へ

医師同士の連携を示す「結カード」の交付などについて説明した意見交換会

 津山中央病院(津山市川崎)は17日夜、地域医療の向上を狙いに作州エリアの医師と締結している「連携登録医」との意見交換会を津山市内で開いた。

 救命救急や先進・高度医療など同エリアの中核機能を担う同病院は、軽症者や症状の落ち着いた患者を受け入れる「かかりつけ医」との協力体制を強化しようと、2014年に連携登録医制度を創設。現在、10市町村に約160ある医療機関のうち127が登録している。

 意見交換会は年に一度開いており、この日は68機関の医師、看護師ら約220人が参加した。林同輔上席副院長が講演し、慢性疾患や症状の安定で、中央病院からかかりつけ医への診察に移行する患者に対し、それぞれの医師の連携を示す「結(ゆい)カード」を来年から交付することを紹介。カードには担当医名を記載し、「何かのきっかけで悪化したり、緊急性が高かったりする場合、できる限りの対応をスムーズに行えるようにしたい」と話した。

 同病院が併設している「がん陽子線治療センター」の現況報告もあり、4月から公的医療保険の適用となった小児がんで2人の受け入れを行ったことなどを説明した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年11月18日 更新)

タグ: 津山中央病院

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