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岡山大病院で脳死両肺移植開始 肺高血圧症の30代男性へ

 日本臓器移植ネットワークは7日、聖マリアンナ医大横浜市西部病院に脳出血で入院していた30代男性が6日午後7時44分、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。提供の意思を示す書面はなかったが、家族が承諾した。判定は法施行後426例目、本人の意思不明は254例目。

 岡山大病院(岡山市北区)では7日午後7時35分、肺高血圧症の30代男性への両肺移植を開始。臓器移植医療センターの大藤剛宏教授を執刀医とするチームが担当し、8日早朝に終了する見込み。

 患者は、肺の血管が狭まって高血圧になり、呼吸、心機能が低下する肺動脈性肺高血圧症を発症。2013年1月に日本臓器移植ネットワークに登録していた。同大病院での脳死肺移植は80例目で、生体と合わせ164例目。

 肝臓は東京女子医大病院で30代女性、片方の腎臓は北里大病院で40代男性、もう片方の腎臓は東京医大八王子医療センターで60代男性に移植。心臓と膵臓(すいぞう)は医学的理由で断念、小腸は該当者がなかった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年01月07日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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