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中国5県のDMAT合同訓練 地震災害想定、岡山県内20カ所で

合同訓練で重症患者の状態を確認するDMATメンバーら

 南海トラフ巨大地震をはじめとする大規模災害に備え、中国地方5県の災害派遣医療チーム(DMAT)でつくる「中国地区DMAT連絡協議会」は14日、岡山県内の病院や空港など約20カ所で合同訓練をした。

 県西部で最大震度7の地震が発生し、多くの負傷者が出た―との想定で実施。県庁に調整本部を置き、5県の医師や看護師らによる47チーム約300人が救急支援に取り組んだ。

 約150人の患者を受け入れた岡山済生会総合病院(岡山市北区国体町)では、駆け付けた島根、鳥取県などの8チームが重症患者の転送先や手順を確認し、ヘリコプターで運んだ。院内の災害対策本部も設けられ、患者に優先順位をつけて治療に当たった。

 県庁の調整本部で統括役を務めた野崎哲・同病院救急科主任医長は「小規模病院のニーズ把握など課題も見つかった。訓練を重ねて連携を深め『防ぎ得た災害死』をなくしたい」と話した。

 DMATは専門的な訓練を受けた医師や看護師ら4~5人で構成。中国5県では4月現在、47の災害拠点病院に753人が登録している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年10月15日 更新)

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