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レーザーでしわ取り 岡山済生会総合病院 抗加齢へ新装置導入

新たなレーザー治療装置を手に効果を話す永瀬主任医長。患者はベッドに横になって治療を受ける

 岡山済生会総合病院(岡山市伊福町)は皮膚のしわやたるみを取る新たなレーザー治療装置を導入。年齢を重ねても若々しさを保つアンチエイジング(抗加齢)に威力を発揮している。

 しわやたるみは皮膚深部の皮下組織などの緩みが原因。従来は手術で緩みを除くのが治療の主流だった。新装置は皮膚深くまで広く届くレーザーで熱を加え、組織を引き締め活性化を促す。他のレーザーと異なり、治療後に肌を冷やしたり軟こうを塗る必要がなく、すぐ化粧などができるのが特徴。

 治療は外来で可能。診察後、10分弱の照射をまず3―4週間おきに4回行い、その後は3―4カ月間隔で続ける。健康保険が効かない自由診療で、患者負担は照射1回につき2万円。深いしわの治療はヒアルロン酸の注入が効果的で、レーザーと使い分けている。

 同病院形成外科のレーザー装置はあざやしみの治療用などに続き4台目。新装置は3月に試験導入し、8月から本格稼働。40代以降の女性を中心に、これまでに約40人に行った。永瀬洋主任医長は「年齢や皮膚の状態にもよるが、効果は上々。定期的にケアを重ねれば若さを保てる」と語っている。

 新装置は鼻などに血管が浮き出て見える毛細血管拡張症や、足の血管にこぶができる下肢静脈瘤(りゅう)の治療にも効果が期待できるという。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年09月20日 更新)

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