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モンゴル医師ら石綿診断技術学ぶ 岡山労災病院で研修

CTなどによる画像診断の技術を学ぶモンゴルの医師ら

 アスベスト(石綿)による疾患の早期発見につなげようと、モンゴルの医師ら18人が25日、岡山労災病院のアスベスト疾患研究・研修センター(岡山市南区築港緑町)で診断技術を学んだ。

 同病院と川崎医科大総合医療センター(同市北区中山下)の医師が、エックス線やコンピューター断層撮影(CT)の画像で注意を払うべき所見や疑われる呼吸器疾患について解説。研修を受ける医師らは実際の画像分析や質疑応答を通じて知識を深めた。

 モンゴルでは配管などに石綿が広く使われているといい、参加した女性(29)は「関連疾患の先進的な診断技術や診療のノウハウを日本で習得したい」と話した。

 研修は、広島市のNPO法人が国際協力機構(JICA)の事業採択を受け進める同国への医療支援の一環。

 同国の医師らはまた、西日本豪雨の被災者支援として、ラクダやヤク、羊の毛で作られた靴下100足を、研修に同席した国際医療ボランティアAMDA(本部・同伊福町)の関係者に寄託した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年10月25日 更新)

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