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石綿問題、治療法学ぶ ベトナム医師6人 岡山の病院訪問

画像診断のポイントについて説明を受けるベトナム人医師ら

 中皮腫の原因とされるアスベスト(石綿)問題について学ぼうと、ベトナムの政府機関で働く医師6人が28日、岡山労災病院(岡山市南区築港緑町)を訪れ、最新の診断や治療法についての講義を受けた。

 岸本卓巳副院長が胸部エックス線やCT(コンピューター断層撮影)画像を示しながら、「がんと見分けが難しいが、胸膜に特有の病変がないか見る」などと説明。6人は熱心に質問し、メモを取っていた。

 ベトナムでは現在も石綿が使われ労災補償の対象になっているが、実態は把握されておらず専門医もいないのが実情という。保健省のトラン・アン・タイン医師(40)は「日本は検査や治療のシステムが整っている。知識が増え、有意義だった」と話していた。

 一行は25日に来日。産業医科大(北九州市)、北九州環境測定センター、広島大でも研修し、31日に帰国する予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年10月29日 更新)

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