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金川病院核の保健福祉施設 今秋にも建設着手 岡山市方針

金川病院の建設予定地

 岡山市は今秋にも、市立金川病院(北区御津金川)を核とした総合保健福祉施設の建設に着手する。現在の金川病院を近くの金川小学校跡地に建て替える形で新築・移転。従来の医療に保健・福祉機能を加え、2012年4月の開業を目指す。

 総事業費は約10億円で、10年度当初予算案に工事費5億6300万円を計上し、開会中の2月定例市議会に提案している。

 計画では、金川小跡地8300平方メートルに鉄筋コンクリート3階(延べ約4000平方メートル)を整備。このうち金川病院は1~3階約3400平方メートルで内科と外科を備え、初期救急やリハビリを行う。一般病床は現在の半分の30床となる。指定管理者となる予定の国立病院機構岡山医療センター(同田益)が医師や看護師を配置する。

 新たな機能として加わる保健・福祉施設は1、2階の約600平方メートルで、医療・福祉に関する相談、介護予防の機能訓練などを行う予定だが、サービスの詳細や運営形態は決まっていない。

 市は10月にも着工、11年10~12月に建物を仕上げ、設備を搬入する。12年からは同センターの医師らが現地で開業準備に入る予定。

 金川病院は建物が老朽化し、赤字続き(08年度純損失6960万円)。市は旧御津町との合併時に策定した新市建設計画で総合保健福祉施設の整備を盛り込んでおり、昨年2月に基本計画をまとめていた。市保健管理課は「岡山医療センターと患者の受け渡しなどで連携を深め、市北部の拠点病院としてサービスを向上させる」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年03月18日 更新)

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