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救急医養成へ講座開設 岡山市と岡山大 総合センター運用視野

岡山大に開設された「地域医療学講座」の市場教授(中央)

 岡山市が岡山大と連携、設置を目指す岡山総合医療センター(仮称)の運用を視野に、救急医の養成を目指す市の寄付講座が1日、同大に開設された。研修医が患者を治療しながら救急医療を学ぶほか、ER(救急外来)システムの構築や研修プログラムの開発に取り組む。
 講座は「地域医療学講座」。市立市民病院(同市北区天瀬)を拠点に、同病院と岡山大病院(同鹿田町)の研修医らが救急医療を中心に学ぶ。
 この日は、市民病院の研修医5人に、同病院の松本健五院長が「救急はチームワークが大事。患者に目配りができる思いやりのある医師を目指してほしい」と激励した。
 同講座は市が4年間で1億3600万円を寄付し、市場晋吾教授ら3人体制。同市内の病院とのネットワークを研究するほか、救急専門医の研修プログラムの開発もする。将来的に同センターで引き継ぐ予定。
 松本院長は「救急現場では患者や家族への的確な医療情報の提供など、専門知識が特に必要。診療、診察を通して患者の立場に立った対応を学んでほしい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年04月02日 更新)

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